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  • 31
  • 2020
  • EUROPE PICK OF THE WEEK

欧州イノベーションインサイト:第18回

『エジンバラに欧州初のデータイノベーションセンターを設置』、『欧州がグリーン水素で先立つ』、『伊藤忠、英国のスマートストレージスタートアップMoixaを支援』、『伊、最新技術の宝庫となりつつある』を取り上げた「欧州イノベーションインサイト:第18回」をお届けします。

このニュースレターでは、日本企業のグローバル展開、新規事業開拓に役立つ欧州の最新イノベーション、エコシステム、テクノロジー情報を、毎週ピックアップして現地から配信しています。

 

エジンバラに欧州初のデータイノベーションセンターを設置

エジンバラ大学は、IT大手のヒューレット・パッカード・エンタープライズと提携し、同市に1億2500万ドルの欧州初、地域データ・イノベーション・センターを建設した。この施設は、エジンバラ市のデータ駆動イノベーションプログラムにおいて重要な役割を果たすもので、産業界、公共部門、学界の連携を強化し、データエコノミーから利益を得ることを目的としている。例えば、食料生産、気候変動、宇宙探査、遺伝子に基づいたヘルスケアなどの世界的な問題に取り組むためにデータ・イノベーションを活用する。

 

欧州がグリーン水素で先立つ

ドイツは先月、「水素国家戦略」を発表した。欧州では新たなクリーンエネルギー、「グリーン水素」が注目を集めている。ドイツは、2050年までにライフサイクル全体での二酸化炭素(CO2)の排出量と吸収量とをプラスマイナスゼロの状態にするカーボンニュートラルを達成するというEUの目標の一環として、他の欧州諸国とともに、水素関連の投資に数十億ドルを投じ、欧州企業を支援する計画をしている。Clean Energy Wireのインタビューでは、ドイツ政府のアドバイザーが、ドイツと欧州がいかに駆け出しの水素経済の恩恵を受ける立場にいるかを説明している。

 

伊藤忠、英国のスマートストレージスタートアップMoixaを支援

日本を代表する総合商社の一つである伊藤忠商事は、イギリスの企業であるMoixa社にシリーズCの資金調達ラウンドを主導し、同社の蓄電管理プラットフォームを欧米に拡大するための支援を行った。日本は現在、Moixaの人工知能ベースのGridShareプラットフォームにとって最大の市場で、伊藤忠のバッテリーネットワークで使用されており、同社の世界最大の家庭用蓄電池管理下にある。Moixaは現在、米国、欧州をはじめ、アジアの市場にも目を向けている。各市場の構造やニーズに応じて、新たなパートナーシップの構築を進めている。

 

伊、最新技術の宝庫となりつつある

英国やドイツ、フランスなどの先行例が目立つ中、ピザとパスタで有名なイタリアは、欧州の最新技術の宝庫になりつつある。2012年、イタリアは革新的な企業の設立と発展に有利な環境を提供するため、イタリア・スタートアップ法 (the Italian Startup Act)を導入した。このおかげで、他の政府の計画と合わせて、スタートアップを育てる環境は最適で、2017年から2018年だけでも、スタートアップの数は20%増加し、スタートアップの資金調達は370%増加している。成長が期待されるイタリア市場の今後の可能性を注視していく必要がありそうだ。

 

橋本綾華

Open Innovation Group, Intralink Limited

 

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